セラピーホースの普及について 

日本のセリではホントに馬が売れない。
良くて3割。ほとんどは声がかからず主取りで終わる。
良くニュースで聞くのは大手S牧場主催のS牧場生産の良血馬ばかり。
日本の多くの中小牧場がたくさん馬を出すセリ市はホント活気がない。特に1歳のサマーセールは売れない。

上場した馬に声がかかっても全然競ることはないし、競ってもそれは馬の目利きで知られる某B牧場のO氏が買おうとして、皆それを見てセリに参加する。
一般の個人での落札はそのO氏と有名な企業の馬主数人と中央や地方の競馬団体だ。

またその3割の中には庭先取引で、事前にセリに出す前に馬の買い手が決まっていることもある。
セリに出す事によって、もしその馬が将来レースで勝ったときにプラスαで賞金が付くからだ。

ホントに寂しいセリで見ていてもつまらない。

売れ残った7割の馬たちはその後どうなるのか?
いろいろあるが一番早い場合、購入希望者によってセリの終わった後に希望価格よりかなり値切られた値段で売られて行く。
もちろん最初からそれを狙っている購入希望者もいるが、大体の牧場経営者は売ってしまったりする。
早く売ってしまって、資金繰りを解決したいからだ。(そうでない場合も例外にしてある)

それでも声のかからなかった馬たちはこの後に控えるセリにもう一度出し、誰かに買ってもらうのを待つ事になり、また同じことが繰り返される。

そしていよいよ上場できるセリがなくなった場合は育成牧場に預けて次の年の2歳のセリに出すか、出さずに自分でレースに出して走らせる。
もしくは自分の牧場で育ててセリに出すか、レースに出して走らせる。
どちらの場合もその馬が走るとも限らないし、途中でケガをして死んでしまうこともある。
そんなリスクを背負って多額の費用と育成の為の時間を割くことはよほど余裕のある牧場でないとできないことなので、早く売ってしまいたいと皆考える。
そこで1歳のセリが終わった後、そこにつけこんで来た購入希望者に馬を売ってしまうというわけだ。

またサラブレッドにおいてオスは売れるがメスは走らないので特に売れない。
なのでよけいメスの場合は売ってしまおうと考える事もある。

セリとは関係ない外で(牧場の庭で:だから庭先取引と言われる)その牧場のお得意さんにその牧場のその年のいいオス馬と売れ残ったメス馬やあまり良くないメス馬が一緒に抱き合わせで売られることもある。

悲しいことにメス馬は原価を割ってでも売らないという現実が日本に起こっているのだ。日本の平均生産費(1年間の母馬の飼育代と種付け料、医療費、etc)は約600万円らしいが、実際はその半分以下で売られて行く。
それでも後のリスクを考えると皆経営者は守りに入ってすぐ売ってしまおうと考える。

そしてお得意さん(又はお客さん)、顔でつないでいる北海道の中小牧場はそういった時間を人手がなくてもそこに時間を費やしてしまうので、馬に時間をかけることができなくなる。
しょっちゅう(やろうとしていた)作業は中断し、馬をお客さんに見せる為準備に追われる。
馬に時間をかけられないばかりでもなく、環境整備に時間をかける余裕がなくなる為、良い馬を作るのが難しくなってくる。
セリで売れなくなってくる。最悪は処分してしまう。

悪循環はさらに続く。

そうなると1年間に1回しか子供を産まないサラブレッドの牝馬は何度も種付けをしに行くために遠いスタリオン(種馬のいるところ:ほとんどの牧場は獣医の診断が出た後、馬を車に積んでスタリオンに出かけていく)に行ったり、その年に子供が授からなかったり、難産になったりする。

環境の悪い所にいる馬たちはどんどん人間不信になったり、手をかけられない馬たちは人慣れしていないので、どこに行って何をするにも時間がかかったり、うまくいかなかったりする。

全てにおいて時間がかかるため人を雇わなくては運営できなくなり、お金がかかるようになる。

・・・悪循環。

キリがないのでここまでにするが、そういった状況が日本の牧場では多く見うけられる。

みなサラブレッドの生産で生きていくしかなく、やがて火だるま経営になり潰れていく。

その影響は牧場外の競馬場や他の馬関連施設に及ぶ。

日本の馬市場はサラブレッドが8〜9割を占め、乗馬の市場はとても少ない。


そ・こ・で


これからが本題。

そういったサラブレッド達を将来的にホースセラピーに使えるような馬達にしてみてはどうだろうか?

できるなら生まれた時からセラピーホースにする事を想定して育てれば、もしセリ売れなくても、競馬で走らなくても子供達やお年寄りのアイドルになることはできる。

時間はかかるかもしれないが、馬たちにとっては嫌な思いをせずにすむと思う。

そうして乗馬の市場が活性し、その影響が競馬社会に全体に及び、ゆくゆくは日本経済の活性、雇用の拡大、やがては世界平和につながれば良いのかなと思う。

その活動の第一歩と言うべき牧場が大阪の枚方市にホースフレンズ枚方セラピー牧場としてオープン。

まだまだ活動は始まったばかりだけど、できるだけ応援していきたいなと思う。


みなさん,
応援よろしくお願いしますm(__)m